作者の思い
「園歌を作って欲しい」と依頼を受けたとき、思い出した。
自分が通っていた幼稚園の園歌を。
今まで全く忘れてしまっていたのに、
一言一句躊躇わず、すっと、
私の心に蘇ったそれは
あの頃はなーんにも考えないで
ただ、その生命のエネルギーをぶつけて元気に歌っていたのに
20年余りの歳月を経て
その歌詞の意味が、すとん、と心の柔らかい部分に落ちてきた。
「これだ」
その瞬間そう思った。
こどもの頃は覚えてただ元気に歌える歌でいい。
ただ、少し経って思い返した時に、
また、親御さんが聞いた時に何か心に灯るものがある
そんな園歌にしたい、そう思った。
はぁもにぃ 和音。
決して一つの音では成り立たない
1人1人が、その個性を磨き光を放ち
その光が合わさったとき、さらなる可能性を秘めたものになる
この楽曲に込めた一番の願いは実は3番にある
ゆるすことから わになっていく
ゆるす、って、大人になった今の方が、難しい。
なぜならゆるす、ではなくて
あきらめる、になりがちだから
これだけ人がいて、色んな思いで
みんな生きている
ぶつかって当たり前、すれ違って当たり前
でも、許せないことだらけ、じゃ
自分が苦しい
けんかしたとき、ぶつかりあったとき。
みんなが愛をもって許しあっていけば
そこにまた 一段と
磨かれたハーモニーが出来上がる
そのハーモニーがまた、他の誰かを幸せにできるように。
そんな祈りをこめてこの楽曲をつくりました
数年後の同窓会でこどもたちが、
すっと、歌ってくれる…
そんな園歌に育ってくれていたら
本望です
私にこの園歌の制作を依頼してくれた山下真由美さん
編曲をしてくださった野中勇希さん
そしてこの園歌を歌ってくださるすべてのみなさんへ
感謝を込めて